BUYMAの出品作業をする中で、どうにか効率を上げたいと考えて、工夫した点などの覚え書きをしておきます。
BUYMAの出品画面には、数多くの入力箇所があります。
大まかなカテゴリとしては、
- 商品情報
- 価格情報
- 出品情報
の3つです。
このうち、外注の出番となるのが1.商品情報と2.価格情報で、売りたい商品のページ(ブランドの公式サイトや、FarfetchなどのようなファッションECサイト)から必要な情報を拾ってきます。翻訳に関してのことはまた別記でまとめたいと思います。
1.商品情報は、本当にいっぱい入力箇所があるんです。
ですが、モノによっては簡単だったり、飛ばしたりできるので、がっつり全部を埋める必要はありません。
入力が必須なのは
- カテゴリ(レディース、メンズ、キッズ…などの第一階層と、トップス、ボトムス、アクセサリーなどの第二階層まで)
- ブランド名
- 商品名
- 商品イメージ(画像20枚まで。自動で正方形にトリミング機能あり)
- 色とサイズ
- 商品コメント
任意での入力箇所は
- シーズン(例:2018‐19 AW ←2018年~2019年秋冬ものという意味です)
- ブランド型番(ブランドによって独自に設定している商品番号)
- タグ(タグ検索から集客を狙うもので、素材や形、掲載されたファッション誌や、愛用しているモデルやセレブ名など)
です。
同じブランドのものを以前に出品したことがある場合、「過去の出品情報をコピーする」というボタンがあるので、以前の情報を引っ張ってこれます。これによってだいぶ作業が軽減されますね。イチから全部を入力することはほとんどありません。
入力する箇所も、だいたいドロップダウンリストだったり、チェックボックスなので楽は楽です。テキスト入力箇所は「商品名」「商品コメント」、あとサイズに関する補足など。
サイズの入力はワンサイズのもの(バッグや財布など)は楽なんですけど、サイズがあるものだとやや面倒。特に靴は面倒…(日本の規格のものでしたら、サイズ表がコピーできるんですけど、微妙~にブランドごとにサイズ設定が違ったりするので確認が必要です)。
テキスト入力の箇所は、ほぼほぼブランドサイトからのコピペでいけます。
価格情報の入力で、Excelのシートが必要になってきます
お仕事を下さるクライアントさんにもよると思うのですが、他の入力箇所は外注さんがやって、価格の部分だけはクライアントさんがやるというケースもあるかと思います。ですが出品数が多いとどうしても価格の計算も外注さんに任せざるをえないと思います。
買付値から実際にBUYMAに出品する価格を割り出すのは、計算が複雑なのでExcelが必要です。自分のPCにMicrosoft Excelのインストールがないので、無料で使える“Googleアカウント様”に頼らざるをえません。
私が実際にお仕事をしてきた流れから言うと、クライアントさんから計算式が入ったExcelのファイルを添付で送ってもらい、それに買い付け値ほか必要な情報を入力し、割り出された結果をBUYMAの出品画面の【価格】に入力するという形です(添付ファイルをいったんPCに保存→Googleドライブにアップロードし、Googleスプレットシートで開く)。
ここが、BUYMAなどの転売型ビジネスのキーとなるところですね。それぞれ出品者さんごとに設定値があると思うので、大まかなことだけに触れておきますが、出品価格を決めるにあたり必要な情報は以下の通り。
1.価格(€) | 海外の店舗やサイトでの販売価格 |
2.割引率 | バイヤーさんが現地のショップで買い付けする場合、その国にある税金、日本で言ったら消費税にあたるものがかからなかったりすることもあるそうです。
免税になるかどうか、セール時期にディスカウントされてるかどうかが関与する部分です。 |
3.買付値(€) | 価格に割引率をかけたもの |
4.送料(€) | 変動します。クライアントさんの指示によります。 |
5.レート | 変動します。クライアントさんの指示によります。 |
6.利益率 | 変動します。クライアントさんの指示によります。
だいたい、○○€以上で○%、それ以下は○%という指示です。 |
7.BUYMA手数料 | 固定です。クライアントさん=パーソナルショッパーさんの販売者格付けによって変わる? |
8.輸入関税 | ほぼ「関税込み」として販売しているので、これも変動になりますが、クライアントさんの指示によります。 |
けっこう必要な情報多いですよね。
これを最初に渡されたExcelのシートに入力していき、BUYMA上での【価格】を割り出していくのですが、そのシートが「シート一枚に対し、一回ずつの計算」になるので、「計算するだけ」なんです。
↑イメージです笑。雰囲気だけくみ取っていただければ…。
このシートはたぶん、BUYMAのショッパーを目指す人が参加するようなセミナーか何かで配布されているのではないかと推測しているのですが、効率がよろしくないと思うんですよね。アイテムによって変動する項目(利益率や関税額)を目確認で入力しなくてはならないんですよ。
最終的にBUYMAに【価格】として入力する金額は、「百円以下は切り捨て」をしますので、そのあたりの処理もメンドクサイ…のに、それに対しての盛り込みがないのです。
(これをみな外注さんが手作業で、“一個一個目で確認”してたら、心折れると思います)
目で見て確認して百円以下切り捨て、毎度毎度やるのは面倒だし、間違いが起きやすいですよね!
月末に作業数を報告するうえでも、自分が作業したものを一元管理できないものかと思い、Googleスプレットシートに出品したアイテムの情報と、計算式を組み込んだものを作りました。これによって「目で確認」の困難さは減ったと思います。
緑の色付けをしているセルが、クライアントさんからの指示により、変動する部分です。
最初にここだけ変えておけば、他の部分は逐一確認する必要はないので、セルIの「価格(€)」とセルVの「式合計(¥)」以外の部分は非表示にして作業しています。
最終的にクライアントさんに作業報告として提出する段階で、シートをコピーして計算式の入っている部分は削除して送っています。
セルVの「式合計(¥)」は計算式の結果なので、このセルVを「値のみ貼り付け」でセルW「販売価格(円)」に残します。
目視で確認しなくてはならない条件は、関数で自動表示にしました。
1.利益率(アイテムの価格によって変動)
例)価格(仕入れ)が
500€以上は、10%
それ以下は、15%
セルP2に入れる関数 [IF関数]
条件:価格(€)が500以上だったら、0.1 そうじゃなかったら0.15
=IF(I2>=500,”0.1″,”0.15″)
同様に、送料や関税額にも使えます。
仕入れ値によって変動する部分はIF関数で条件を付けることで目視確認の必要性が減りますね!
(関数の入力が間違ってないかどうか、抜き打ち的に調べておきましょう)
2.価格は100円未満は切り捨て
ネット販売する商品はだいたい細かい数字は丸めてありますよね。百円単位で切り捨てしてる場合がほとんどかと思います。
下の画像の場合、85,201円を85,200円にしてBUYMAに入力します。
目視でもできなくはないのですが…、数こなしてると朦朧としてくるので、これもパリっと計算に頼ります!
セルT2に入れる関数 [ROUNDDOWN関数]
100円未満を切り捨て
=ROUNDDOWN(S2,-2)
S2セル(商品+利益+手数料)で計算された金額を、下から数えて2桁目までを切り捨てるという関数です。
最初に表だけ整えておけば、あとは黙々と作業するだけ
最初に出品依頼があった時点で、その都度指定される変動の部分を書き換えて、計算式のある部分をオートフィルでダーッとコピーして、作業No.も連番コピーで表を整えておいて「さあやるぞ!」という体制になります。
作業No.は、ブランドサイトから画像を保存しておく際に、ローカルフォルダをPC内に作っておくのに、フォルダ名をこの作業No.にしておいて、画像の整理のためつけています。PCがほんと画像まみれになるので、きっちりと整理しないと訳わかんないことになります。
月間の作業報告をする際、今は単品出品で60円、複数(色違い)展開があるものに関しては100円でやらせていただいているので、単品をいくつやって、複数をいくつやっての報告数もGoogleスプレットシートで計算します。
複数出品の作業に○をつけた列を作っておいて、COUNTA関数で○を数えるってやりかたなんですけど。
あんまりスマートなやり方じゃないから割愛します笑。
以上、作業効率にUPに関する覚え書き、Googleスプレットシート編でした。
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